東京大学
先端電力エネルギー・環境技術教育研究センター
Center for Advanced Power & Environmental Technology (APET)

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 国際会議参加報告〜IEEE PES General Meeting (2013年7月21日〜25日)


○日時    平成25年7月21日(日)~25日(木)
○学会名   IEEE PES General Meeting
○参加者   太田特任助教

 2013年7月21日〜25日にカナダ・バンクーバーで開催されたIEEE PES General Meetingに, APETの旅費支援で参加しました。600件を超える論文数, 3000名を超える参加者の大規模な総会で, Vancouver Convention Center他の4会場で, Panel Session, Paper Session, Poster Session, Committee Meeting, Working Groupなどが開催されています。
 学会に先立つPES Members Meetingでは, PES PresidentのProf. Noel Schulzから, 近年のPES会員数の順調な上昇, スマートグリッドをハイライトした学会ISGTの成功, 新しいTransaction(Smart Grid, Sustainable Energy)とMagazine(Electrification), 標準化活動との関わりなど, PES(Power & Energy Society)の活動の成果が報告されました。総会ということで, 次期役員の選挙演説が行われ, 懇親会では各賞授与が行われました。
 研究発表・ディスカッションでは, 再生可能エネルギーの導入に備えた強靭で柔軟な送電系統運用や広域監視制御システムの応用, 配電系統へのPV, EV, 蓄電池の導入を念頭においたマイクログリッド運用などの研究情報が収集できました。また, デマンドレスポンスやアグリゲータの実現性やビジネス性が盛んに議論され, 需要家から広域系統までを俯瞰するTransactive Energyというキーワードが印象に残っています。
 APETからは, 電気自動車による電力システムの周波数制御への貢献を扱った論文発表を行いました。電気自動車の電力システムへの統合に関連する多くのPanel, Paper Session, WGの情報収集も行うことができ, 特にPoster Sessionでは, 電力システムと電気自動車の協調を志向するたくさんの若い研究者による先進的な研究から刺激を受ける貴重な機会となりました。最終日の報告者発表後に時間があり, 会場対岸のGrouse Mountain山頂にかすかに見えていた, 風力発電の上に展望台を設けたアトラクション”The Eye of the Wind”を見学する機会がありました。

           
       Vancouber Convention Center             Award Dinner

             
          Poster Session                The Eye of the Wind



 国際会議参加報告〜ICIIS2010 (2010年7月29日〜8月1日)

○日  時  平成22年7月29日(木)~8月1日(日)
○学 会 名  Fifth International Conference on Industrial and Information Systems – 2010 (ICIIS2010)
         http://www.iciis2010.org/
○場  所  National Institute of Technology Karnataka (NITK) Surathkal, Mangalore, India
○参 加 者  谷口特任教授, リヤナゲ特任研究員, 太田特任助教
○概  要
 スリランカでのICIIS2009に引き続いて, 2010年度はインドのマンガロールで開催されたICIIS2010に参加しました。学会開催地であるインド南西部の海岸沿いに位置するマンガロールは, モンスーンスコールが多い時期で, 湿度が高く蒸し暑く, 実際にかなりの豪雨も体験しました。

 学会では, 谷口特任教授が, 招待講演“Measures for Accommodating Large Penetration of PV Generation in Japanese Smart Grid”として,日本の電力系統の状況と太陽光発電大量導入時の課題と解決策について発表しました。また, リヤナゲ特任研究員と太田特任助教は,日本型スマートグリッドに関する最新の研究成果を発表しました。インドからの聴講者が多く,インドと日本の電力事情やスマートグリッドへのアプローチに関する情報交換を行うことができました。

 リヤナゲ特任研究員はGeneral Co-chairとして, General ChairであるProf. Udaykumarをはじめとするホスト校NITK Surathkalのメンバーとともに, 学会運営などに活躍されました。また, APETからのメンバーは, ゲストとして盛大に歓迎していただきました。学会後には, マンガロールの街やヒンズーの寺院を見学する機会をアレンジしていただき, インドの雰囲気(や本場のカレー)を体験する貴重な機会となりました。NITK SurathkalのみなさまとICIIS2010の関係のみなさまに深く感謝いたします。
                                                     (報告:太田 豊)


ICIIS2010開会式


昼食のカレー(本場)


谷口教授 招待講演


谷口教授 招待講演


懇親会
左から, 谷口特任教授, Prof. Udayakumar (Conference Chair, NITK Surathkal)
リヤナゲ特任研究員, Dr. A. Atputharajah (University of Peradeniya)

 国際会議参加報告〜ICIIS2009 (2009年12月28日〜31日)

○日  時  平成21年12月29日(火)~12月31日(木)
○学 会 名  Fourth International Conference on Industrial and Information Systems – 2009 (ICIIS2009)
         http://www.pdn.ac.lk/eng/iciis/2009/
○場  所  University of Peradeniya, Sri Lanka
○参 加 者  横山教授, リヤナゲ特任研究員, 太田特任助教
○概  要
 スリランカで開催されたICIIS2009に参加しました。ICIISは, 2006年, 2007年はスリランカのペラデニヤ大学, そして2008年はインドのカラグプルのIIT(Indian Institute of Technology), そして4回目のICIIS2009は, 再びスリランカのペラデニヤ大学で開催されました。リヤナゲ特任研究員は, スリランカ ペラデニヤ大学よりAPETに着任しており, ICIISの開催・運営に尽力してきました。

 スリランカの首都であるコロンボを経由して, 古都キャンディへ向かいました。世界遺産キャンディは,仏歯寺やペラヘラ祭りで有名で, 紅茶の産地や周辺の多彩な遺跡の拠点となる都市です。ペラデニヤ大学は, キャンディから30分程度, 広大な植物園を隣に持ち, 緑に囲まれた環境の良いキャンパスを有する大学でした。

 学会では, リヤナゲ特任研究員がオーガナイザとして, “Smart Power Grid”と題したPlenary Talkおよびパネルセッションが開催されました。招待講演者は, 東京大学から横山明彦教授, インドNITK(National Institute of Technology Surathkal)のUdayakumar教授, アイルランドダブリン大学のChen-Chin Liu教授, そして英国カーディフ大学のJ.B. Ekanayake上級講師でした。スマートグリッドの概念とその構成要素, 様々な再生可能エネルギーの導入, スマートグリッドで注目されるサイバーセキュリティ, そして, スマートグリッドにおけるパワーエレクトロニクス応用, などスマートグリッドの現況を網羅した発表と会場からの質疑応答を交えた議論が行われました。また,リヤナゲ特任研究員と太田特任助教は,日本型スマートグリッドについての最新の研究成果を発表しました。

 スリランカ ペラデニヤ大学からは, 博士課程など東京大学に来られた経験がある先生方が居られ, 活躍されています。電気系だけでなく様々な分野の”東京大学OB”の先生方が集まるパーティを開催いただき, 日本での話など懇親を深めることができました。ペラデニヤ大学のみなさまとICIIS2009の関係のみなさまに深く感謝いたします。
                                                     (報告:太田 豊)


Univeristy of Peradeniya, Sri Lanka


Plenary Talk on Smart Power Grid


左より, リヤナゲ特任研究員, 横山教授, インドNITK Surathkal Udayakumar教授
アイルランドダブリン大学Chen-Ching Liu教授, 英国カーディフ大学J.B. Ekanayake上級講師


 学生海外交流支援 (タイ・チュラロンコン大学との交流)
  APETは,学生の海外交流を支援する活動を始めました。とくに,卒論生や修士課程の大学院生など,海外交流の機会がまだ比較的少ない学生のみなさんを対象として, 国際会議での論文発表や,大学間の合同セミナーへの参加をぜひ支援していきたいと考えています。
  今回は,初めての試みとして,東京大学とタイのチュラロンコン大学との合同セミナーに参加した卒論生へ,海外出張費用を支援する活動を行いました。合同セミナーの概要をお知らせしましょう。報告者は,横山研究室卒論生の吉原さんと宮原さんです。
吉原  徹 さん 宮原 啓太 さん
【1】名  称  第3回 東京大学・チュラロンコン大学 電力系統シンポジウム 
【2】日  時  2008年12月10日(水)~13日(土)
【3】場  所  タイ・チュラロンコン(Chulalongkorn)大学 工学部電気工学科
【4】参加者  チュラロンコン大学: 工学部電気工学科 電力系統研究室
           Dr. Kulyos Audomvongseree,研究室メンバー
          東京大学: 新領域創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻
           横山 明彦 教授,研究室メンバー(下記7名)
           博士1年 Kritsana Tangpatipha さん
           博士1年 Nattawut Paensuwan さん
           修士2年 入江   寛 さん
           修士2年 河辺 賢一 さん
           修士1年 若林 悠太 さん
           学部4年 吉原   徹 さん(※)
           学部4年 宮原 啓太 さん(※)
             ※APETがセミナー参加のための旅費を支援しました。
【5】プログラム
  12月10日(水) タイ・バンコク到着
  12月11日(木)
    10:00~15:00  設備見学会
  12月12日(金) 合同セミナー
     9:30~10:00  開会式
    10:00~11:30  セッション1(安定性・信頼度ほか計4件 : 日本3件,タイ1件)
    11:30~13:00  昼  食
    13:00~14:30  セッション2(最適潮流問題ほか計4件 : 日本2件,タイ2件)
    14:30~15:00  コーヒーブレーク
    15:00~16:30  セッション3(分散型電源ほか計4件 : 日本2件,タイ2件)
    16:30~17:00  閉会式
    19:00~22:00  懇親会
  12月13日(土)  大学見学
    10:00~12:00  実験室見学
    12:00~13:30  昼  食
    13:30~15:00  キャンパス見学

【6】開催状況
(1)タイの給電所の見学
  12月11日の午前,タイの給電所の見学をしました。まずは,職員の皆様にタイの送配電の仕組みについて説明をしていただき,説明後に質疑応答を行いました。その後,給電所内の見学を行いました。









(2)合同セミナー
  12月12日は,チュラロンコン大学と東京大学横山研究室の合同セミナーを行いました (横山研究室は博士2人,修士3人,卒論生2人)。また,昼食後にチュラロンコン大学内を案内してもらいました。
(3)懇親会
  合同セミナーの後,懇親会を開いていただきました。チュラロンコン大学の先生方,学生の方々と交流を深めることができました。


【7】感  想
  2008年12月10日から12月13日まで,タイのチュラロンコン大学で行われました合同セミナーに参加してきましたのでそれについての感想を述べさせていただきます。

  まず,合同セミナーの前日にタイの給電所の見学に行きました。タイの電力系統は,発送電と配電がそれぞれ独立に管理されており, 日本の電力系統では当たり前のことでも海外ではそうとは限らないということを痛感しました。

  チュラロンコン大学との合同セミナーでは, 卒論生の立場ではなかなか体験することのできない, 海外での英語発表,そして質疑応答を行いました。今回が初めての英語での発表ということもあり, 発表練習など準備を入念に行って当日に臨みました。 しかし,本番では,初めての英語発表ということからの緊張と,また英語力の不足等もあり,質疑応答で思うように答えられず, 非常に悔しい思いをしました。 この経験を今後の研究につなげていきたいと思います。

  また,合同セミナーの後に, チュラロンコン大学の方々との懇親会を行いました。 懇親会では,研究の話題のみではなく,さまざまな話題において意見交換を行うことができました。タイの学生の方々は非常に明るく親切であり,彼らとの交流は非常にいい刺激になりました。まだまだ英語力が弱く,自分が伝えたいことをうまく伝えられない部分も多かったので,彼らとより深い対話ができるように努力していきたいと思います。

  4日間という非常に短い時間でしたが,海外に行って合同セミナーに参加することで,非常に多くの貴重な経験をすることができました。何より文化の違いや言葉の壁など,日本にいては経験することが難しいことを,卒論生の立場で経験できたということが非常にうれしかったです。 この4日間で学んだことを,今後の研究生活につなげていきたいと思います。