東京大学
先端電力エネルギー・環境技術教育研究センター
Center for Advanced Power & Environmental Technology (APET)

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2020.04.01 
「先端電力エネルギー・環境技術教育研究 アライアンス 」のホームページをリニューアルいたしました。
新規の情報は上記よりご確認ください。



 富士電機株式会社 千葉工場 見学会(2020/01/22)

○開催日  2020年01月22日(火)
○見学先  富士電機株式会社 千葉工場

○参加者  学生 7 名
引率 : 熊田教授、藤井特任教授、馬場准教授、谷口上席研究員、河合アカデミックチーフコーディネーター

  2019年度第5回の見学先は富士電機株式会社千葉工場です。
 千葉工場は、1962年の設立以来、富士電機の電力関連事業の中核として、電力会社や産業分野向けの送変電、受配電機器およびパワーエレクトロニクス応用電源装置を開発・製造しています。
 今回の見学では、変圧器、モールド変圧器、開閉装置、変換装置、船舶用SOxスクラバ等について見学しました。
 会社および製品の概要を解説いただいた後、工場のラインを見学させていただきました。ユーザーのニーズに合わせ、熟練の技術で一品一品製品を作り上げていく様はとても印象的でした。併せて、自分たちの持っている技術を全く違う分野に適用することで大きな技術革新を果たした事例についてもご紹介いただき、技術者としての醍醐味を感じることが出来ました。見学後の質疑応答の時間には、参加者から活発に質問もなされ,非常に充実した見学会となりました。
 このような貴重な見学の機会を与えて下さった富士電機株式会社殿に深謝申し上げます。


富士電機株式会社 千葉工場にて


 株式会社東芝 府中事業所 府中エネルギーシステムソリューション工場 見学会(2019/12/10)

○開催日  2019年12月10日(火)
○見学先  株式会社東芝 府中事業所 府中エネルギーシステムソリューション工場

○参加者  学生14名
 引率 : 熊田教授、藤井特任教授、馬場准教授、谷口上席研究員、河合アカデミックチーフコーディネーター

 2019年度第4回の見学先は株式会社東芝府中事業所府中エネルギーシステムソリューション工場です。
 府中事業所では、東芝グループにおけるエネルギー事業、交通事業、放送・通信事業、水・環境事業など社会インフラ事業に関する研究開発、生産業務を行っています。
 今回の見学では、水素エネルギー研究開発センター、電力系統監視制御システムや電力用リレーの製造部門を見学しました。水素エネルギー研究開発センターでは、再エネ由来の水素エネルギーシステムについて、水素の製造〜貯蔵〜発電の一連の流れを、詳細な解説をいただきながら、稼働している実機の見学をさせていただきました。電力系統監視制御システム、電力用リレーについては、システムについての解説をいただきながら、製造中のシステムを見学させていただきました。大きく変化しつつあるエネルギー関連分野の今、そして未来を垣間見ることができ、学生たちからは活発に質問がなされ,非常に充実した見学会となりました。このような貴重な見学の機会を与えて下さった株式会社東芝殿に深謝申し上げます。


株式会社東芝 府中事業所 府中エネルギーシステムソリューション工場にて


 東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本研究開発センター 見学会(2019/11/27)

○開催日  2019年11月27日(火)
○見学先  東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本研究開発センター

○参加者  学生17名
 引率 : 横山教授、藤井特任教授、谷口上席研究員、河合アカデミックチーフコーディネーター

 2019年度第3回の見学先は東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本研究開発センターです。
 JR東日本研究開発センターは、JR東日本グループを取り巻く環境の変化に迅速・的確に対処するため、研究開発組織を集中・強化し、2001年12月に設立されました。JR東日本研究開発センターでは、役割・使命に応じた6つの研究開発組織を配置し、有機的な連携を図って研究開発を進めています。
 今回の見学会では、まず、技術開発中長期ビジョンや個別の検討課題についてご紹介いただき、その後、各実験棟で様々な実験設備や実験の内容についてご紹介いただきました。車両の各部材やそれらを組み合わせた状態での総合評価、線路や高架等の構造物、駅構内の設備等、鉄道事業に関するあらゆる分野の実験・評価ができる各種実験設備を見学することができ、学生たちからは活発に質問がなされ,非常に充実した見学会となりました。このような貴重な見学の機会を与えて下さった東日本旅客鉄道株式会社殿に深謝申し上げます。



東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本研究開発センターにて


 関西地区 見学会(2019/9/11〜9/12)

○開催日  2019年9月11日(水)〜12日(木)
○見学先  住友電気工業株式会社 大阪製作所(11日午後)
        三菱電機株式会社   伊丹製作所(12日午前)
        関西電力株式会社   神崎変電所(12日午後)
○参加者  学生15名
引率:熊田教授,藤井特任教授,馬場准教授、河合アカデミックチーフコーディネーター

  2019年度第2回の見学先は,住友電気工業株式会社大阪製作所,三菱電機株式会社伊丹製作所,関西電力株式会社神崎変電所です。

(1)住友電気工業株式会社 大阪製作所
 住友電気工業株式会社 大阪製作所では,会社概要についてご紹介いただき、レドックスフロー電池の長期性能試験場、超電導線材検査工程、銅荒引線製造工程等を見学させていただきました。
 見学に先立って、対象の製品や工程についての概要をご説明いただいてから実物を見学しました。事前にご説明いただくことで、見学する際の設備の理解がより深くなり、質疑もより深く交わされていました。
 広範な分野へ広がっていく会社の取り組みについても解説していただき、学生たちも興味深くお話を伺っていました。


住友電気工業株式会社 大阪製作所にて


(2)三菱電機株式会社 伊丹製作所
 三菱電機株式会社 伊丹製作所では,製作している製品概要について解説をいただいた後、ガス絶縁開閉装置や直流送電機器の製造工場、環境試験室や高電圧試験所等の試験・評価施設、先端技術総合研究所の研究設備を見学させていただきました。
 系統変電システム製作所のショールームでは,ガス絶縁遮断器やガス絶縁開閉装置等が展示されており,機器を間近に見ながら、解説いただくことで、機器の構造や仕組みの理解を深めることができました。各製造工場では、製造途中の機器を見ながら、技術の進歩についても解説いただきました。各試験・評価施設では、試験の規模や評価する製品がエリア的にも種類的にも広範に亘ることを伺うことができ、取り組みの範囲の大きさを知ることができました。


三菱電機株式会社 伊丹製作所にて


(3)関西電力株式会社 神崎変電所
 関西電力株式会社 神崎変電所では,変電所の系統構成、設置されている自励式静止形無効電力発生装置(SVG)の機能や設備概要等についてご説明をいただいた後、変電所の制御室、ガス絶縁開閉装置、SVG等の変電所構内設備の見学をさせていただきました。
 154kV、77kV、22kV、6.6kVと多様な電圧で地域の電力需要に対応していること、小容量発電機廃止に伴い、電圧安定性維持のため、SVGを導入したこと、変電所の運転の仕組み、保護装置の構成など、設備の解説だけでなく、電力を安定に供給する考え方についても学ぶことができました。
 


関西電力株式会社 神崎変電所にて


 電力エネルギーの供給に関連する様々な技術・製品の開発・製造の現場から、その設備を用いて電力を安定供給する現場まで、様々な視点で技術を見ることができました。どの見学先でも学生から活発に質問がなされ、充実した見学会となりました。
 このような貴重な見学の機会を与えて下さった住友電気工業株式会社殿、三菱電機株式会社殿、関西電力株式会社殿に深謝申し上げます。
 


 電源開発株式会社 下郷発電所・郡山布引高原風力発電所 見学会(2019/7/30)

○開催日  2019年7月30日(火)
○見学先  電源開発株式会社 下郷発電所・郡山布引高原風力発電所

○参加者  学生23名
 引率 : 横山教授、熊田教授、藤井特任教授、馬場准教授、谷口上席研究員、河合アカデミックチーフコーディネーター

 2019年度第1回の見学先は電源開発株式会社 下郷発電所・郡山布引高原風力発電所です。
下郷発電所は、小野川の大内ダムを上池、阿賀野川水系阿賀川(大川)の大川ダムを下池とし、この間で得られる有効落差約400mを利用して最大出力100万kWの発電を行う純揚水式発電所です。昭和63年4月、平成3年6月にそれぞれ50万KW(25万kW×2台)づつ運用開始しました。大川羽鳥県立自然公園の中に位置しており、発電所、導水路等の構造物は極力地中に埋設し、環境保全を図っています。下郷展示館にて発電所やダムの概要について解説いただき、地下の発電所も見学させていただきました。当日朝まで揚水運転を行っていたとのことで、下池の大川ダム側は、低水位になっていましたが、再生可能エネルギーの普及に伴い、電力需要の少ない時期には、日中に揚水運転を行うこともあるといった運用している場所の生のお話を伺うことができ、学生たちも興味深く意見交換をしていました。
郡山布引高原風力発電所は、猪苗代湖の南に広がる標高1,000mを超える布引高原に位置する国内最大級のウインドファームです。33基の風車発電機を備え、発電所出力は65,980kWです。2007年2月に営業運転を開始しました。高原野菜等を栽培する畑に点在して発電機が配置されている発電所にて、発電所建設の概要、発電機の解説等をしていただきました。また、保管している予備の風車のブレードも見学させていただきました。風を効率よく受けるための風車の配置の考え方や、季節ごとの風の強さの変動に合わせて運用や点検時期を決める等のお話を伺え、こちらでも学生たちが興味深く意見交換をしていました。
どちらの発電所でも学生から活発に質問がなされ,非常に充実した見学会となりました。
このような貴重な見学の機会を与えて下さった電源開発株式会社殿に深謝申し上げます。


電源開発株式会社 下郷発電所にて


電源開発株式会社 郡山布引高原風力発電所にて


 株式会社明電舎 沼津事業所 見学会(2019/2/22)

○開催日  平成31年2月22日(金)
○見学先  株式会社明電舎 沼津事業所

○参加者  学生7名
引率:熊田教授,藤井特任教授、河合アカデミックチーフコーディネーター

  30年度第6回の見学先は株式会社明電舎 沼津事業所です。
  株式会社明電舎 沼津事業所は,同社の主力工場であり、電力用変電機器,保護・制御システムなどの製造ならびに最新の研究開発を行っています。さらに,太陽光発電用交直変換装置をはじめ蓄電池用交直変換装置,瞬時電圧低下補償装置,無停電電源装置などの製造ならびに研究開発も行っています。
  電力用変電機器については,いくつもの電圧階級の機器,環境配慮型の機器、材質を工夫した機器等,様々な仕様の機器を見学することが出来ました。保護・制御システムについては、新規のシステムの製造と並行して、既存設備の更新に合わせた様々な仕様のシステムの開発・製造されていることを学べました。交直変換装置、瞬時電圧低下補償装置、無停電電源装置についても,一台一台,顧客ニーズに合わせた製品の製作から試験までの一連の流れを見ることが出来ました。いずれの場所においても,市場ニーズ,顧客ニーズに応じて柔軟な仕様の製品が製作されており、非常に興味深く見学することができました。電力用変電機器,交直変換装置などの製造ラインおよび研究開発の最前線について学ぶことができ,どの場所でも学生から活発に質問がなされ,非常に充実した見学会となりました。
  このような貴重な見学の機会を与えて下さった株式会社明電舎殿に深謝申し上げます。


株式会社明電舎 沼津事業所にて


 東海旅客鉄道株式会社 新高塚変電所 見学会(2019/1/31)

○開催日  平成31年1月31日(木)
○見学先  東海旅客鉄道株式会社 新高塚変電所

○参加者  学生13名
引率:日高教授、横山教授、熊田教授,馬場准教授、谷口上席研究員、
    居村特任講師、河合アカデミックチーフコーディネーター

  30年度第5回の見学先は東海旅客鉄道株式会社新高塚変電所です。
  新高塚変電所は、東海道新幹線用の設備であり,き電側電力融通方式電力補償装置(RPC),静止形切替用開閉器(THS)が設置されている変電所です。今回の見学では、これらのパワエレ機器を中心に新幹線への電力供給設備全般を見学しました。
  まずは,東海道新幹線の運用における電力の役割,1日最大400本を超える新幹線の運行を支えるための電力供給体制,新高塚変電所の設備構成と個々の設備の役割等について説明をいただきました。引き続いて,変電所内の各設備の見学を行いました。新幹線の運行とともに刻一刻と変わる電力消費のバランス,事故や工事等での電力供給方法の変更に柔軟に対応するための各設備の役割と実際の運用を,身をもって感じることができました。日本の大動脈である東海道新幹線を分刻みで運行するための電力設備の,機械的側面だけでなく,運用面からの考え方まで含め学ぶことができ,どの場所でも学生から活発に質問がなされ,非常に充実した見学会となりました。
  このような貴重な見学の機会を与えて下さった東海旅客鉄道株式会社殿に深謝申し上げます。


東海旅客鉄道株式会社新高塚変電所株式会社にて


 株式会社日立製作所 水戸事業所・大みか事業所・日立研究所 見学会(2018/12/11)

○開催日  平成30年12月11日(火)
○見学先  株式会社日立製作所 水戸事業所・大みか事業所・日立研究所

○参加者  学生21名
引率:日高教授,藤井特任教授,居村特任講師,高田技術専門職員,
    河合アカデミックチーフコーディネーター

  30年度第4回の見学先は株式会社日立製作所水戸事業所・大みか事業所・日立研究所です。今回の見学会では、3つの拠点(水戸事業所・大みか事業所・日立研究所)を見学させていただきました。
 水戸事業所では,鉄道車両関連装置(車両用制御装置・列車用保安装置等)などについて見学しました。敷地内に展示されている大正13年製造の初の国産電気機関車ED15型1号機も見学し、連綿と続くものづくりの心に思いをはせました。大みか事業所では,運行管理システム,系統安定化システム,アナログシミュレータなどについて見学しました。日立研究所では,パワーエレクトロニクス研究施設,自動運転の研究について紹介いただき、併せて実験車両の試乗も行いました。
運輸関連事業・電力関連事業の製造ラインおよび研究開発の最前線を学ぶことができ,どの場所でも学生から活発に質問がなされ,非常に充実した見学会となりました。
 このような貴重な見学の機会を与えて下さった株式会社日立製作所殿に深謝申し上げます。


株式会社日立製作所にて


 株式会社東光高岳 小山事業所 見学会(2018/11/21)

○開催日  平成30年11月21日(水)
○見学先  株式会社東光高岳 小山事業所

○参加者  学生21名
引率:横山教授,藤井特任教授,馬場准教授,谷口特任上席研究員,
    居村特任講師, 河合アカデミックチーフコーディネーター

 30年度第3回の見学先は株式会社東光高岳小山事業所です。  
 東光高岳小山事業所は、1962年に大型変圧器の専門工場として操業を開始しました。
その後,1974年に小山第二工場を建設。柱上変圧器の生産を開始。2010年に断路器新工場建設、配電ネットワーク実証試験場を開設し現在に至ります。
 今回の見学会では、はじめに小山事業所の概要を伺った後,配電ネットワーク実証試験場,大型変圧器工場,開閉装置工場を見学させていただきました。配電ネットワーク実証試験場では,実負荷も組み込むことの出来る柔軟なシステムの構成についてご説明いただき,その後試験場内の各設備について見学させていただきました。大型変圧器工場,開閉装置工場では,製作中の各機器を間近で見学させていただきました。最後に改めて質疑応答の場を設けていただきましたが,どの場所でも,学生からも活発に質問がなされ,非常に充実した見学会となりました。
 このような貴重な見学の機会を与えて下さった株式会社東光高岳殿に深謝申し上げます。


株式会社東光高岳小山事業所にて


 日本ガイシ株式会社 小牧事業所 見学会(2018/09/26)

○開催日  平成30年09月26日(水)
○見学先  日本ガイシ株式会社 小牧事業所

○参加者  学生16名
引率: 藤井特任教授,馬場准教授,谷口上席研究員,
     居村特任講師, 河合アカデミックチーフコーディネーター

 30年度第2回の見学先は日本ガイシ株式会社小牧事業所です。    
 小牧事業所は、1962年に懸垂ガイシ工場完成、1968年に小牧超高圧研究所(現電力技術研究所)が竣工し、懸垂ガイシの供給を開始しました。ガイシ以外には、1971年からハイセラム(透光性アルミナ)1994年からプリンター用セラミックス、2003年からDPF(ディーゼル車用排ガス浄化フィルタ)を生産しています。NAS電池工場は、2003年に量産工場が完成、2010年には部品製造工場を増設し現在に至っています。
 今回の見学会では、初めに日本ガイシ株式会社の概要、小牧事業所の概要を伺った後、NAS電池工場、電力技術研究所交流・直流高電圧試験設備、ガイシ博物館を見学させていただきました。NAS電池工場では、自動化されたNAS電池の製造工程について、間近で見学させていただきました。交流・直流高電圧試験設備では、1,500kV交流電圧発生装置について、用途や、形状の理由、運用上の留意点等現場ならではのお話を伺いました。ガイシ博物館では、黎明期から現代に至る様々なガイシの実物を見られるだけでなく,世界各地で使われている様々な種類のガイシも一堂に見ることが出来,ガイシの歴史に加えて地域毎の地質や環境により材質や形状が異なることなど、非常に興味深いお話を伺うことができました。
 このような貴重な見学の機会を与えて下さった日本ガイシ株式会社殿に深謝申し上げます。


日本ガイシ株式会社小牧事業所にて


 電力中央研究所(横須賀地区)見学会(2018/07/25)

○開催日  平成30年07月25日(水)
○見学先  電力中央研究所(横須賀地区)

○参加者  学生18名
引率:日高教授,熊田教授,藤井特任教授,谷口特任上席研究員,
    居村特任講師, 河合アカデミックチーフコーディネーター

 30年度第1回の見学先は電力中央研究所(横須賀地区)です。  
 横須賀地区は,「エネルギー産業技術研究の拠点」として,エネルギーイノベーション創発センター,原子力技術研究所,エネルギー技術研究所,システム技術研究所,電力技術研究所,材料科学研究所が設置され,各研究所では基礎研究から実用化研究に至る幅広い研究に取り組んでいます。
 はじめに横須賀地区の概要をご紹介いただいた後,大容量電力短絡試験設備,高電圧絶縁試験棟,長尺CVケーブル絶縁特性試験棟,配電需給協調実験設備,石炭燃焼特性実証試験装置,設備保全用簡易センシング手法開発設備と,6つの施設の見学をさせていただきました。発電,高電圧送電の世界から,配電線,さらには個々の家の中に至るまで,電力に関するまさに今求められている様々な問題に対する研究を網羅的にご紹介いただきました。どの設備でも活発に質疑応答がなされ,時間が多少オーバーし・トしまいましたが,充実した見学会となりました。  
  このような貴重な見学の機会を与えて下さった,電力中央研究所殿に深謝申し上げます。


電力中央研究所(横須賀地区)にて


 富士電機 鈴鹿工場見学会(2018/02/19)

○開催日  平成30年02月19日(月)
○見学先  富士電機 鈴鹿工場

○参加者  学生15名
引率:日高教授、居村特任講師、谷口特任上席研究員、山田特任主幹研究員

 29年度第5回の見学先は富士電機 鈴鹿工場です。
 鈴鹿工場では,「インバータ・サーボシステム」,「モータ」,「鉄道車両用車載機器」等の開発,製造を行っています。
 展示室で,パワーエレクトロニクス関連機器等,工場で生産している製品全般のご説明を伺った後,実際の製造ラインの見学をさせていただきました。
 新幹線等で使用されている鉄道用車両駆動システムおよびインバータを使用した産業用可変速駆動システムの実際の製造ラインを見学させていただき,組み立てから検査まで一貫して効率的に生産されている様・qを伺うことができました。
 電子機器製造棟において,プリント基板実装ラインや,主要製品の一つであるインバータ組み立てラインを見学させていただき,生産自動化が進んでいる様子を伺うことができました。また,小型回転機器製造棟において,低圧モータ自動化ラインを見学させていただき,固定子に巻線を自動的に組み込む様子を間近に見ることができました。
   このような貴重な見学の機会を与えて下さった富士電機殿に深謝申し上げます。


富士電機 鈴鹿工場にて


 東芝エネルギーシステムズ 浜川崎工場見学会(2017/12/12)

○開催日  平成29年12月12日(火)
○見学先  東芝エネルギーシステムズ 浜川崎工場

○参加者  学生10名
引率:山田特任主幹研究員

 29年度第4回の見学先は東芝エネルギーシステムズ 浜川崎工場である。 浜川崎工場では,電力ネットワークを支える変電設備の主要機器となる開閉装置,変圧器,避雷器などについて見学させていただいた。ガス絶縁開閉装置として,世界初の500kV,1点切りGCBの構造や遮断の仕組むについて,模型でご説明いただくとともに,製造ラインで,機器が組みあがっていく行程を見せていただいた。変圧器として,コイルや鉄心など構成部品の実際の製造ラインなどを見学させていただき,ガス絶縁変圧器や分解輸送変圧器の構造や特徴について,理解を深めることができた。また,避雷器の構造,酸化亜鉛素子の非線形特性および送電用避雷装置の仕組みなどについて学ぶことがきた。さらに,変電機器に関する研究設備の一つとして,高電圧大電力試験場を見学させていただき,6000kVインパルス電圧発生装置や2300kV密閉型交流電圧発生装置などの,各種電力機器を試験する試験設備概要についてご説明いただいた。 このような貴重な見学の機会を与えて下さった東芝殿に深謝申し上げます。


東芝エネルギーシステムズ 浜川崎工場にて


 東日本旅客鉄道 烏山線見学会(2017/11/15)


○開催日  平成29年11月15日(水)
○見学先  東日本旅客鉄道 烏山線

○参加者  学生 12名
        引率:山・c特任主幹研究員,居村特任講師

 29年度第3回の見学先は東日本旅客鉄道 烏山線である。
 烏山線の蓄電池駆動電車EV-E301系(ACCUM:Energy Accumulating Vehicle)は初の蓄電旅客用車両で,電化区間(宇都宮〜宝積寺)走行時や充電設備のある烏山駅および宝積寺駅(折返列車のみ)で充電し,非電化区間(宝積寺〜烏山)は蓄電池にて走行。
 蓄電池駆動電車ACCUMの概要についてご説明いただいた後,宇都宮から烏山駅間をACCUMに乗車。烏山駅隣接の烏山変電所では,変電設備および整流設備の見学をさせていただいた。
 烏山変電所では,6.6kV受電した電力をDC1.5kV/500Aに変圧・整流装置を介して,烏山駅にて剛体架線−パンタグラフより車載のリチウムイオン電池(600V,95kWh)に急速充電を行う。ACCUMは,電化区間では走行しながら充電し,非電化区間では電池走行を行うとともに,電力回生ブレーキにより蓄電池への充電も行う。烏山変電所においては,受電設備,変電設備および整流設備など,ACCUMへの一連の充電システムの構成・仕組みについて学べることができました。
 このような貴重な見学の機会を与えて下さった東日本旅客鉄道殿に深謝申し上げます。


東日本旅客鉄道 烏山駅にて


 関西地区見学会(2017/09/14,15)


○開催日  平成29年9月14日(木)〜15日(金)
○見学先  住友電気工業 大阪製作所(14日午後)
         関西電力   神崎変電所(15日午前)       
         三菱電機   伊丹製作所(15日午後)

○参加者  学生9名
        引 率:日教授,居村特任講師,山田特任主幹研究員  

 平成29年度第2回の見学会は,協力企業(住友電気工業殿,関西電力殿,三菱電機殿)の関西地区事業所である。

(1)住友電気工業 大阪製作所
 住友電気工業 大阪製作所では,超電導ケーブルやレッドクスフロー電池の長期性能試験の状況についてご紹介いただくとともに,マイクロスマートグリッド実証システム,電力ケーブル工場を見学させていただいた。
 超電導ケーブルについては,ビスマス系超電導線材の研究開発状況をご説明いただくとともに,実際の超電導線材や超電導電力用ケーブル,構内に布設されたケーブル実証設備や液体窒素を用いた冷却システムなどを見学させていただいた。
 レッドクスフロー電池については,電池の原理・特徴および風力発電・太陽光発電の変動平滑化などに対する検証試験の状況や用途など,研究開発の最新状況をご説明いただくとともに,実際に稼働している電池試験設備を見学させていただいた。
 電力ケーブル工場では,OF・CVケーブルの構造・特徴についてご説明いただくと ともに,CVケーブルの製造ラインを見学させていただき,実際に電力ケーブルが製 造されていく一連の工程についてご紹介いただいた。


住友電気工業 大阪製作所にて


(2)関西電力 神崎変電所
 関西電力 神崎変電所では,変電所の系統構成や変電設備機器の概要およびSVG(静止形無効電力発生装置)の原理等についてご説明いただくとともに,変電所構内の設備を見学させていただいた。
 変電所本館では,変電所の制御室を見学させていただき,常時は遠隔操作で無人である説明を伺った。そのため,変電所入口付近に赤外線による侵入者感知器およびITVカメラが設置されており,その設備も見学させていただいた。
 火力発電所の廃止に伴う電圧安定性維持のために導入されたSVGについて,その動作原理や特徴および変圧器タップとの協調制御などご説明いただくとともに,SVG装置の変換器主回路,制御保護装置,冷却システムなど,実際の設備を見学させていただいた。


関西電力 神崎変電所にて


(3)三菱電機 伊丹製作所
 三菱電機 伊丹製作所では,開閉機器の構造等のご説明をいただくとともに,高電圧・大電流試験設備,先端技術総合研究所の研究設備などを見学させていただいた。    
 系統変電システム製作所のショールームには,実物大のガス絶縁遮断器や開閉機器(GIS)設備等が展示されており,間近で開閉機器を見学することができ,機器の構造や仕組みの理解を深めることができた。また,現在海外向けGIS設備を製造している工場を見学させていただくとともに,開閉機器の試験を行う高電圧・大電流試験設備についてもご説明いただいた。    
 先端技術総合研究所では,開閉機器の研究開発および次世代HVDC送電用SiC変換器の研究開発の最新状況についてご説明いただいた。


三菱電機 伊丹製作所にて
 変電所で実運用している変電設備や電圧安定性対策装置を始め,実際の電力ケーブ ル・電力開閉機器の製造工程を見学しながら機器の構成や仕組み等の理解を深めると ともに,超電導ケーブルや次世代HVDC送電用変換器等の最新の技術開発状況につい て学ぶことができた。 このような貴重な見学の機会を与えて下さった住友電気工業殿, 関西電力殿,三菱電機殿に深謝申し上げます。
  
 電源開発 佐久間電力所見学会(2017/07/28)


○開催日  平成29年7月28日(金)
○見学先  電源開発 佐久間ダム・佐久間発電所および佐久間周波数変換所

○参加者  学生 36名
        引率 : 日教授,横山教授,熊田准教授,馬場准教授,佐藤助教,       
              谷口特任上席研究員,山田特任主幹研究員

 平成29年度第1回の見学先は電源開発 佐久間電力所である。
佐久間電力所では,佐久間ダム・佐久間発電所および佐久間周波数変換所を見学させていただいた。
  佐久間ダムは,天竜川水系のダムの一つで,発電用として1953年から3年間かけて建設された,コンクリート重力式ダムです。ダムの高さは,155.5m,ダムの幅は,293.5mで,ダムの真中で,豊根村と浜松市に分れるとの説明を伺った。ダムでは,普段入ることのできない下面まで,エレベータで降りることができ,ダムの規模を身近に感じることできました。
  佐久間発電所は,1956年4月に運転を開始し,60年経過している。最大出力35万kW(出力9.3万kVA発電機4台)で,一般水力の1年間の発生電力量としては,日本最大級の発電を行っている。発電機は,50,60Hz両用機で,東日本大震災の電力不足時に,50Hz送電で需給に貢献したとの説明を伺った。発電所では,普段見ることのできない発電機室に入り,立軸フランシス型水車発電機について学ぶと共に,実際に回転する水車主軸を間近に見て,轟音と振動を体験することができました。  
 佐久間周波数変換所は,1965年に10月に運転を開始した,日本初の周波数変換所(最大出力30万kW)である。当初,変換機に,水銀整流器が使用されていたが,1993年にサイリスタバルブとして,リプレース運転を開始し,現在に至っている。変換所では,整流の仕組みや東日本大震災後の緊急融通について説明を伺うと共に,サイリスタバルブや制御装置を見学することができました。
 このような貴重な見学の機会を与えて下さった電源開発殿に深謝申し上げます。




電源開発 佐久間発電所にて




 東芝 府中事業所見学会(2016/12/6)


○見学日時  平成28年12月6日(火)
○見学先 東芝 府中事業所

○参加者 学生 12名
       引率:山田特任主幹研究員,岩本技術補佐員

28年度第3回の見学先は東芝府中事業所である。
府中エネルギーシステムソルーション工場の水素エネルギー研究開発センター,スイッチギア製造部および電力システム制御部を見学させていただいた。
水素エネルギー研究センターでは,水素を「つくる」,「ためる」,「つかう」という水素を使ったソリューションのための実証試験を見学させていただきました。具体的には,太陽光で発電した電気を水電解装置で水素をつくり,それを水素貯蔵タンクにため,燃料電池で,電気・熱として使うという試験を実施しています。再生可能エネルギーから生まれるCO2フリー水素の研究ということで,学生の注目を集めておりました。
スイッチギア製造部および電力システム制御部では,電力事業を支える遮断器,保護継電器の製造,性能試験を実施する現場および再生可能エネルギーの大量導入で注目されています定置型蓄電池(リチウム電池)システムを見学させていただきました。また,世界最大級の100kA遮断器,保護継電器性能検証のための恒温槽など一般には見ることが出来ない機器,設備を見学させていただくとともに,保護継電器がアナログからディジタルに進化した変遷を伺うことが出来ました。
このような貴重な見学の機会を与えて下さった東芝殿に深謝申し上げます。



東芝 府中事業所にて


 明電舎 沼津事業所見学会(2016/11/17)


○見学日時  平成28年11月17日(木)
○見学先 明電舎 沼津事業所

○参加者 学生 31名
引率:日高教授,谷口特任上席研究員,大熊特任主幹研究員,天野特任主幹研究員

28年度第2回の見学先は明電舎 沼津事業所である。
明電舎沼津事業所では,電力用変電機器,電力ネットワーク保護・制御システムなどの開発ならびに最新の研究開発を行っており,変圧器工場,電力変換装置工場,開閉装置工場,電力変換開発実験棟などを見学させていただいた。
変圧器工場では,珪素鋼板を積層して変圧器の鉄心を組み立てていく製造ラインや組み上がった変圧器の試験場を見学させていただき,一連の変圧器の製造工程・ノついてご紹介いただいた。
電力変換装置工場では,無停電電源装置(UPS),太陽光発電用の系統連系装置(PCS)などについてご紹介いただき,PCS装置盤内の各機器配置・役割についてご説明いただくとともに製造ラインを見学させていただいた。
開閉装置工場では,SF6ガスに変わるコンパクト・軽量化されて真空遮断器や海外向け複合開閉装置(C-GIS)などについてご説明いただくとともに,これら開閉装置の製造ラインを見学させていただいた。
電力ネットワークを支える送電・変電装置などが組みあがっていく工程を実際に見ながら機器の構造や仕組みなど理解を深めることができた。
このような貴重な見学の機会を与えて下さった明電舎殿に深謝申し上げます。



明電舎 沼津事業所にて

 東京電力,電力広域的運営推進機関見学会(2016/6/13)


○見学日時  平成28年6月13日(月)
○見学先 東京電力 新豊洲変電所,電力広域的運営推進機関(OCCTO)

○参加者 学生 24名
引率:谷口特任上席研究員,大崎教授,松橋教授,居村特任講師,
大熊特任主幹研究員,天野特任主幹研究員

28年度第1回の見学先は東京電力 新豊洲変電所および電力広域的運営推進機関(OCCTO)である。
新豊洲変電所は世界でも初めての地下式500kV変電所で,変電所の建設から変電設備機器の概要についてご説明いただくとともに変圧器・ガス絶縁開閉装置(500kV,275kV)高電圧CVケーブル(500kV,275kV)など一連の変電設備機器を見学させていただきました。
電力広域的運営推進機関(OCCTO)では,電源の広域的な活用に必要は送配電網の整備を進めるとともに,全国大での平常時・緊急時の需給調整を行っており,各エリアの送配電事業者による需給バランス・周波数調整に関する広域的な運用調整,需給逼迫時における電源の焚き増しや電力融通を指示することによる需給調整など,運用センターの取り組み状況についてご説明いただき,監視制御室を見学させていただきました。
このような貴重な見学の機会を与えて下さった東京電力殿,電力広域的運営推進機関殿に深謝申し上げます。


東京電力 新豊洲変電所にて

電力広域的運営推進機関にて

 東芝見学会(2016/1/26)


○見学日時  平成28年1月26日(火)
○見学先 東芝 府中事業所,小向事業所

○参加者 学生 4名
引率:谷口特任上席研究員,池田特任上席研究員,大熊特任主幹研究員

27年度第4回の見学先は東芝府中事業所および小向事業所である。
府中事業所では,スマートコミュニティを支えるμEMS,エネルギー監視システム(HEMS,FEMS,BEMS),電力機器を支えるパワーエレクトロ二クス,エレベータのロボット板金組立工場および電気機関車の製造工程などを見学させていただきました。エネルギー監視システムではビル内の電力使用量や室内環境などを制御することによるエネルギー消費量低減への取り組み状況についてご説明いただきました。またパワーエレクトロ二クス機器組立工場ではパワー半導体素子についてご紹介いただき,電力変換装置の製造ラインを見学させていただきました。
小向事業所では,気象・防災を支える気象レーダなどの電波応用システム,便利で安心な社会を支える自動改札機や郵便物区分機などの自動化システムについて見学させていただきました。高性能レーダ・無線システムの応用・適用例や開発状況などについてご説明いただくとともに,自動改札器や郵便物区分機の仕組みなど実際の動作を見学させていただき理解を深めることができた。
このような貴重な見学の機会を与えて下さった東芝殿に深謝申し上げます。



東芝 小向事業所にて

 電力中央研究所見学会(2015/11/16)


○見学日時  平成27年11月16日(月)
○見学先 電力中央研究所 横須賀地区

○参加者 学生 15名
引率:日教授,熊田准教授,大熊特任主幹研究員,居村特任講師

○概要 27年度第3回見学先は電力中央研究所 横須賀地区である。
横須賀地区には,電力技術研究所(高電圧・絶縁,雷・電磁環境,高エネルギー,電力応用),エネルギー技術研究所(高効率発電,燃料高度利用,ヒートポンプ・蓄熱,エネルギー変換),材料科学研究所(構造材料,電気化学,電気材料)が設置され,各研究所では基礎研究から実用化研究に至る幅広い研究を行っています。
今回の見学会では,電力中央研究所の概要および横須賀地区の研究・試験設備の概要をご説明いただき,電力関係を中心に「大容量電力短絡試験」「高電圧絶縁試験」「ケーブル絶縁特性試験」「石炭燃焼特性実証試験」などの設備を見学させていただきました。
短絡試験設備,高電圧絶縁試験設備を始め,CVケーブルの絶縁特性試験の具体的な実施内容など,各試験についてビデオを交えてご紹介いただき,理解を深めると共に石炭燃焼特性試験の実施状況などについて学ぶことができた。このような貴重な見学の機会を与えて下さった電力中央研究所殿に深謝申し上げます。



電力中央研究所 横須賀にて
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 関西地区学生見学会(2015/09/8,9)


○見学日時  平成27年9月8日(火)〜9日(水)
○見学先  住友電気工業 大阪製作所(8日午後)
関西電力   神崎変電所(9日午前)
三菱電機   伊丹製作所(9日午後)
○参加者 学生 10名
引率:日教授,横山教授,谷口特任上席研究員,池田特任上席研究員, 大熊特任主幹研究員

○概要 27年度第2回見学会は夏休み期間を利用して,住友電工殿,関西電力殿,三菱電機殿の関西地区事業所を見学させていただきました。

9月8日PM 住友電気工業 大阪製作所
住友電工 大阪製作所では,超電導ケーブルやレドックスフロー電池の研究開発状況をご紹介いただくとともに,マイクロスマートグリッド実証システム,電力ケーブル工場などを見学させていただきました。 超電導ケーブルについては,ビスマス系超電導線材の研究開発状況をご説明いただくとともに,実際の超電導線材や超電導電力用ケーブル,構内に布設されたケーブル実証設備や液体窒素を用いた冷却システムなどを見学させていただきました。


住友電工 大阪製作所にて

 レッドクスフロー電池については,電池の原理・特徴および風力発電・太陽光発電の変動平滑化などに対する検証試験の状況や用途など,研究開発の最新状況をご説明いただくとともに,実際に稼働している電池試験設備を見学させていただきました。 電力ケーブル工場では,CVケーブルやOFケーブルの製造ラインを見学させていただき,実際に電力ケーブルが製造されていく一連の工程についてご説明いただきました。

9月9日AM 関西電力 神崎変電所
関西電力 神崎変電所では,変電所の系統構成や変電設備機器の概要およびSVG(静止形無効電力発生装置)についてご説明いただくとともに,変電所構内の設備を見学させていただきました。 火力発電所の廃止に伴う電圧安定性維持のために導入されたSVGについて,その動作原理や特徴および変圧器タップとの協調制御などご説明いただくとともに,SVG装置の変換器主回路,制御保護装置,冷却システムなど,実際の設備を見学させていただきました。


関西電力 神崎変電所にて


 9月9日PM 三菱電機 伊丹製作所
三菱電機 伊丹製作所では,スマートグリッド実証設備,高電圧・大電流試験設備,開閉機器製造ラインなどを見学させていただきました。 スマートグリッド実証設備では,将来の送配電網を想定し,構内に敷設された実証用配電線・実証用通信ネットワークや太陽光発電設備,スマートメーター,系統電源模擬発電装置などの設備を構内に構築し,再生可能エネルギー大量導入時の課題抽出や対策技術に関する検証を行っており,この研究開発の状況についてご説明いただくとともに,これらのスマートグリッド実証設備を見学させていただきました。 開閉機器関係では,ガス絶縁遮断器の構造や開閉機器の研究開発状況などについてご説明いただくとともに,製造ライン・研究設備などを見学させていただきました。また,これら開閉機器の試験を行う高電圧・大電流試験設備を見学させていただきました。


三菱電機 伊丹製作所にて
変電所の設備機器や電圧安定性対策を始め,実際の電力ケーブル・電力機器の製造工程を見学しながら機器の構成や仕組みなど理解を深めると共に最新の技術開発状況などについて学ぶことができました。このような貴重な見学の機会を与えて下さった住友電気工業殿,関西電力殿,三菱電機殿に深謝申し上げます。


 日立製作所見学会 (2015/07/14)


○見学日時  平成27年07月14日(火)
○見学先 日立製作所 日立事業所/埠頭工場,大みか事業所,日立研究所
○参加者 学生 18名
引率:日教授,横山教授,谷口特任上席研究員,池田特任上席研究員,大熊特任主幹研究員

 27年度第1回見学先は日立製作所 埠頭工場,大みか事業所,日立研究所でした。
日立事業所/埠頭工場では,風力発電機の組み立てを見学させていただき,ハブ,発電機・増速機など,風車ナセルの組み立て工程についてご説明いただきました。
大みか事業所では,列車の運行を支える東京圏輸送管理システム(ATOS)や電力ネットワークを支える系統安定化・電力制御システムの開発状況についてご説明いただきました。また,アナログシミュレータによるMMC変換器の制御系試験設備などを見学させていただきました。
日立研究所では,電磁場応用医療装置(粒子線加速器)や自動車用衝突防止システムなどの開発状況をご説明いただくとともに,電磁両立性(EMC)研究施設,パワーエレクトロ二クス研究施設などを見学させていただきました。
風車ナセルが組みあがっていく工程を実際に見ながら機器の構造や仕組みなど理解を深めると共に最新鋭の機器・システムの開発状況について学ぶことができました。
このような貴重な見学の機会を与えて下さった日立製作所殿に深謝申し上げます。



日立製作所/埠頭工場(HTW2.0-80用ブレード前にて)

 東芝見学会 (2015/02/20)


○見学日時  平成27年02月20日(金)
○見学先 東芝 府中事業所,浜川崎工場
○参加者 学生 7名
引率:池田特任教授,大熊特任主幹研究員,稲田特任助教

 平成26年度第4回の見学先は東芝 府中事業所および浜川崎工場でした。
府中事業所では,スマートコミュニティを支えるμSMES,エネルギー監視システム(HEMS,FEMS,BEMS)および太陽光発電実証設備や電気機関車の製造工程などを見学させていただきました。家庭内をはじめ地域の電力使用量をリアルタイムに把握・予測し,太陽光発電・蓄電池からの電力との需給バランスの制御やビル内の電力使用量や設備の運転状況を把握し,室内環境などを制御することによるエネルギー消費量低減への取り組みについて学ぶことができました。
浜川崎工場では,電力ネットワークを支える送電・変電設備の主要機器となる開閉装置,変圧器,避雷器などについて見学させていただきました,ガス絶縁開閉器や変圧器の製造ラインでは,設備が組みあがっていく工程を実施に見ながら機器の構造や仕組みなど理解を深めることができました。また,避雷器の非線形特性と酸化亜鉛素子の組成との関係などについて学ぶことがきました。さらに,変電機器に関する研究設備の一つとして,高電圧・大電流機器に対する試験設備を見学させていただき,短絡事故や雷サージなど過酷な試験条件を再現して,各種電力機器を試験する試験設備の概要についてご説明いただきました。
このような貴重な見学の機会を与えて下さった東芝殿に深謝申し上げます。


東芝 浜川崎工場 にて

 富士電機見学会 (2014/12/04)


○見学日時  平成26年12月04日(木)
○見学先 富士電機 山梨製作所
○参加者 学生13名
引率:日教授,谷口特任教授,大熊特任主幹研究員,稲田特任助教

 平成26年度第3回の見学先は富士電機 山梨製作所でした。
山梨製作所では,メガソーラ・PCS設備,パワーデバイス工場と燃料電池・ガスコージェネ施設などを見学させていただきました。
パワーデバイス工場では,半導体素子製作の前工程となる8インチウェハからチップを製作する,成膜,パターンニング,エッチング,検査,チップ切り出しまでの一連の工程についてご説明いただき,展示室においては,製作された半導体の用途(産業,自動車など)について学ぶことができました。また,工場内でのFEMS導入の取り組みについてご紹介いただくとともに,太陽光発電および燃料電池とガスコジェネなどの設備を見学することができました。太陽光発電(出力2MW,年間発電量241万kWh)の発電電力はすべて電力会社へ売電され,工場内の電力供給は,燃料電池をベースにガスコジェネ設備により電力自給100%を賄うとともにガス発電機の廃熱利用も行っており,工場内のエネルギー有効利用の取り組みについて学ぶことができました。
このような貴重な見学の機会を与えて下さった富士電機殿に深謝申し上げます。


富士電機 山梨製作所にて

 JR東日本見学会 (2014/11/11)


○見学日時  平成26年11月11日(火)
○見学先 JR東日本 烏山線
○参加者 学生13名
引率:谷口特任教授,馬場准教授,大熊特任主幹研究員,太田特任研究員,稲田特任助教

 平成26年度第2回の見学先は,JR東日本 烏山線でした。烏山線の蓄電池駆動電車EV-E301系(ACCUM:Energy Accumulating Vehicle)は初の蓄電旅客用車両で,電化区間(宇都宮〜宝積寺)走行時や充電設備のある烏山駅で充電し,非電化区間(宝積寺〜烏山)では蓄電池にて走行します。
蓄電池駆動電車ACCUMの概要についてご説明いただいた後,宇都宮から烏山駅間をACCUMに乗車し,烏山駅隣接の烏山変電所において,変電設備および整流設備の見学をさせていただきました。
ACCUMは電化区間では最高速度100km/h,非電化区間では最高速度65km/hにて走行し,電力回生ブレ・[キにより蓄電池への充電も行っています。烏山変電所では,6.6kV受電した電力をDC1.5kV/500Aに変圧・整流装置を介して,烏山駅にて剛体架線−パンタグラフより車載のリチウムイオン電池(600V,95kWh)に急速充電を行っており,受電設備,変電設備および整流設備など,ACCUMへの一連の充電システムの構成・仕組みについて学ぶことができました。
 このような貴重な見学の機会を与えて下さったJR東日本殿に深謝申し上げます。


JR東日本 烏山駅にて

 電源開発見学会 (2014/8/5)


○見学日時  平成26年8月5日(火)
○見学先 電源開発 奥清津電力所
○参加者 学生33名
引率:日教授,横山教授,谷口特任教授,大熊特任主幹研究員,太田特任研究員,稲田特任助教


 平成26年度第1回・フ見学先は,電源開発奥清津電力所でした。奥清津電力所では,奥清津第二発電所や二居ダムを見学させていただきました。
奥清津電力所は,カッサダム(上部調整池),二居ダム(下部調整池)の2つのダムおよび奥清津発電所(100万kW),奥清津第二発電所(60万kW)の2つの揚水式発電所により最大出力160万kWの発電を行っており,日本最大級出力の揚水式発電所で,ここで発電された電力は,東京電力の新新潟幹線(500kV送電線)により首都圏へと送電されています。
奥清津第二発電所では,普段見ることのできない発電機室や水車室の見学が可能で,実際の設備を見ながら立軸回転界磁同期発電機や立軸フランシス型ポンプ水車などの構造や2号機の可変速揚水発電システムの仕組みについて学べるとともに,昇圧変圧器(16.5kV/500kV),制御盤,配電盤など一連の発電設備について見学することができました。さらに実際に回転するポンプ水車主軸,入口弁,発電機設備など間近に見て,轟音と振動を実際に体験することができ,貴重な機会となりました。
  このような貴重な見学の機会をいただきました電源開発殿に深謝申し上げます。


電源開発〜奥清津電力所(二居ダムにて)

 ジェイ・パワーシステムズ見学会 (2014/2/28)


○見学日時  平成26年2月28日(金)
○見学先 ジェイ・パワーシステムズ みなと事業所,日高事業所
○参加者 学生8名
引率:谷口特任教授,熊田准教授,鈴木特任主幹研究員,太田特任助教

 25年度第5回の見学先はジェイ・パワーシステムズ みなと事業所および日高事業所でした。海底ケーブルやCVケーブルなど,電力流通ネットワークを支える電力用ケーブルの製造設備を見学させていただきました。
みなと事業所では,海底ケーブルケーブルの製造ラインを見学させていただきました。海底ケーブルは陸上に布設する電力ケーブルとは異なり,水深400〜600mの水圧や張力に耐えるとともに,投錨にも切断され難い堅牢な構造であることが理解できました。 また,大容量単芯ケーブルにおける分割導体構造,外周に配置された帰路導体など,性能向上に関する製造上の様々な創意工夫を間近に見ることができました。
日事業所では,CVケーブルの製造ラインを見学させていただきました。銅線材が大型機械で撚り合わされる様子,高いタワーのような製造設備のなかで絶縁材料を被覆されて押し出される様子など,実際に超高圧CVケーブルが製造されていく一連の工程を見学させていただき,学生も大いに興味をもった様子でした。
 このような貴重な見学の機会を与えて下さったジェイ・パワーシステムズ殿に深謝申し上げます。


ジェイ・パワーシステムズ〜みなと事業所

ジェイ・パワーシステムズ〜日高事業所

 東芝見学会 (2014/2/19)


○見学日時  平成26年2月19日(水)
○見学先 東芝 府中事業所
○参加者 学生19名
引率:谷口特任教授,池田特任教授,鈴木特任主幹研究員

 25年度第4回の見学先は東芝府中事業所でした。スマートグリッド実証設備,太陽光発電実証設備など最先端の研究設備をはじめ,系統制御自動化システム,保護継電器,真空開閉器,パワーエレクトロニクス機器など,電気系工学と関係の深い製造ラインを見学させていただきました。
スマートグリッド実証試験設備では,配電系統をアナログ回路で模擬するとともに,家庭内も家電品を用い実物で再現している。ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)により,太陽光の発電状況などに対応して,洗濯機や冷蔵庫などの負荷機器が制御される様子が理解できました。
出荷前の中央給電指令所の系統制御システムが実運用さながらに試験される様子,保護継電器,ガス絶縁開閉器,真空開閉器などの組立ラインや諸試験など一連の工程などを見学させていただきました。これらを通じて,電力流通システムにおける,制御・保護システムや開閉機器の重要性を理解することができました。
さらに,汎用IGBTモジュールを用いたメガソーラー用系統連系装置,大電力用途に特化した圧接型素子を用いたSTATCOM,直流送電用交直変換器の製造ラインを見学させていただき,再生可能エネルギーの受入や電力系統の高機能化などにパワーエレクトロニクス機器が重要な役割を果たしていることが理解できました。
 このような貴重な見学の機会を与えて下さった東芝殿に深謝申し上げます。


東芝府中事業所〜正門の前にて

 電力中央研究所見学会 (2013/12/11)


○見学日時  平成26年12月11日(水)
○見学先 電力中央研究所 赤城試験センター
○参加者 学生18名
引率:日教授,馬場准教授,鈴木特任主幹研究員,太田特任助教

 25年度第3回の見学先は電力中央研究所赤城試験センターでした。赤城試験センターでは,太陽光など分散形電源の普及拡大を見据えて,電力品質・単独運転といった直近の課題解決から,将来に向けたスマートグリッドに関する研究などを進めています。今回は,需要地系統ハイブリッド実験設備,モジュラーマルチレベル変換器,需要家実験設備などを見学させていただきました。
需要地系統ハイブリッド実験設備では,実規模の配電系統および分散形電源を用いた,逆潮流による電圧上昇や単独運転など直近の課題解決に役立つ実験を行っていました。さらに,これらの設備に加えて,ループコントローラや需給インターフェイスなどの設備を活用して,将来のスマートグリッドに関する実証研究を行っていることが理解できました。
ここでは,メガソーラー用系統連系装置(PCS)の系統擾乱時運転継続性能試験(FRT試験)を見学させていただきました。瞬時電圧低下や位相急変など上位系統事故時に想定される様々な擾乱をBTB設備で模擬してPCSの応動を実規模で試験する様子が理解できました。
モジュラーマルチレベル変換器(MMC)は,半導体素子のスイッチング回数減少による高効率化と単位変換器を多数カスケードに接続することによる高調波抑制を意図した,新しいタイプの交直変換器である。今回はMMCの2つの適用例として,余剰電力対策に役立つリチウム電池電力貯蔵装置の系統連系装置,および配電系統の電圧上昇抑制に役立つSTATCOMを見学させていただきました。 今後の分散形電源の普及拡大時の課題解決に役立つ有益な研究であることが理解できました。
さらに,ICT技術を活用した需給インターフェースを用いて,家庭内の各種負荷機器を需給一体制御して,太陽光などからの余剰電力の有効活用することを意図した研究の実施状況を見学させていただきました。
 このような貴重な見学の機会を与えて下さった電力中央研究所殿に深謝申し上げます。


電中研赤城試験センター〜モジュラーマルチレベル変換器の前にて

電中研赤城試験センター〜需要家実験設備(HEMS実験設備)の前にて

 関西地区見学会 (2013/9/2,3)


○見学日時  平成25年9月2日(月)〜3日(火)
○見学先   住友電気工業 大阪製作所 (2日午後)
関西電力   神崎変電所 (3日午前)
三菱電機   伊丹製作所 (3日午後)
○参加者   学生12名 引率:日教授,谷口特任教授,鈴木特任主幹研究員,太田特任助教

夏休み期間を利用して, 住友電工殿, 関西電力殿, 三菱電機殿の関西地区事業所を見学させていただきました。

9/2午後 住友電気工業
住友電工大阪製作所では, 超電導電力ケーブルやレドックスフロー電池の研究開発状況, 電力用ケーブルの製造ラインなど, ものづくりと研究開発の最前線を見学させていただきました。
超電導電力ケーブルについては, ビスマス系線材の研究開発状況をご説明いただくとともに, 実際の超電導線材や電力ケーブル, 液体窒素を用いた冷却システム, さらに高低差を設けて構内に布設された実証試験状況を見学させていただき, 実用化に向けて着実に前進しつつあることが理解できました。
レッドクスフロー電池については, 二次電池の充放電原理から研究開発の最新状況を平易にご説明いただくとともに, 実際に稼働している電池を見学させていただき, 電解液タンクの容量, 電池セル数の組み合せることにより, 多様な蓄電量や出力の製品を構成できることをご説明いただきました。実証試験により, 集光型太陽光発電の出力平滑化なども検証していることを学ぶことができました。
電力ケーブル工場では, CVケーブルやOFケーブルの製造ラインを見学させていただきました。銅線材が大型機械で撚り合わされる様子, 絶縁材料を被覆され押し出される様子など, 実際に電力ケーブルが製造されていく一連の工程を見学させていただきました。

 
住友電工大阪製作所にて


9/3午前 関西電力
関西電力神崎変電所では, 中間変電所および配電用変電所として地域電力供給を担う神崎変電所の概要をご説明いただくとともに, 変電設備を見学させていただきました。さらに, 電圧安定化対策として導入されたSTATCOM(自励無効電力補償装置)を見学させていただきました。
変電設備の見学では学生も大いに関心をもち, 配電盤や変電機器の前で, 系統構成と変電所の運用, 制御保護方式, 設備保守などに関して多くの質問がありました。STATCOMについては, 変換器主回路, 制御保護装置, 冷却システムなどの実際を見学することができました。火力発電所の廃止による電圧安定性維持の必要性, 変圧器タップとの協調制御, 夏季多雷時期の運転継続性能, 変換器の効率など, 活発な質疑が行われ, 電力系統用パワーエレクトロニクス機器について理解を深める機会となりました。




関西電力神崎変電所にて


9/3午後 三菱電機
三菱電機伊丹製作所では, スマートグリッド実証設備, 高電圧・大電流試験設備, 開閉機器製造ラインなど, 将来の電力ネットワークに向けた研究開発, さらにものづくりの最前線を見学させていただきました。
将来の送配電ネットワークを想定した実証設備を伊丹製作所構内に設置して, 再生可能エネルギーが大量に導入された場合の, 課題抽出や対策技術に関する検証を行うスマートグリッド実証設備を見学させていただきました。構内を約2周する高圧配電線, 系統電源を模擬する発電設備, 太陽光発電設備, 2次電池など電力貯蔵設備などによって構成されており, 様々な検証条件を想定した実験に対応できることが理解できました。
電力ネットワ・[クの切替や事故時の保護の要となる開閉機器関係では, 550kV級1点切りのガス絶縁遮断器などの製造ラインを見学させていただきました。開閉極位相制御による変圧器の励磁突入電流の抑制など, 開閉器のインテリジェント化についても学ぶことができました。さらに,送変電機器を様々な条件(大電力, 高電圧, 耐環境, 耐振動など)のもとで試験を行うことができる試験設備を見学させていただきました。高電圧・大電流の開閉機器についても, コンパクト化, 大容量化, インテリジェント化などたゆまぬ技術開発が着実に進められている様子を見学できました。

 
三菱電機伊丹製作所にて

  このたびの貴重な見学の機会を調整いただきました住友電気工業, 関西電力, 三菱電機の関係各位の
みなさまに感謝申し上げます。


 明電舎見学会 (2013/7/22)


○見学日時  平成25年7月22日(月)
○見学先   明電舎 沼津事業所
○参加者   学生20名
引率:横山教授, 谷口特任教授, 熊田准教授, 鈴木特任主幹研究員

 平成25年度第1回の見学先は, 明電舎沼津事業所でした。明電舎沼津事業所では, 大容量変圧器, 開閉機器などの変電設備, メガソーラー向けの交直変換器, 大電力試験設備など, ものづくりの最前線を見学させていただきました。
変圧器工場では, 出力20万kVAの単相変圧器3台の製造工程を見学させていただきました。あらかじめ切削加工された珪素鋼板を1枚ずつ丁寧に積層することにより, 段付きの3脚鉄心に組み上げられる。鉄心の継ぎ目は少しずつずれるようにカットされており, 磁束のフリンジングによる渦電流損を低減する設計となっている。さらに, 巻線や施線方法にも損失低減のための様々な工夫が凝らされていることも理解できました。
スイッチギア工場では, 開閉器の心臓部となる, 真空インタラプタ(VI)の実物, 開閉動作を見せていただき, 遮断動作の原理を理解することができました。VIを組み込んだ遮断器製造ラインでは, ガス圧力と遮断特性との関係, 電流センサ(CT)や操作機構の実際を学ぶことができました。遮断器タンクの構造, バネ蓄勢を利用した操作機構, 過電流検出から遮断までの時間など様々な質問をさせていただき, 丁寧なご説明に理解を深めることができました。
変換器工場では, メガソーラー向けの系統連系装置(PCS)の製造ラインを見学させていただきました。IGBT変換器本体, 直流および交流ブスワーク, 変換器用変圧器とフィルタリアクトルを積み上げたレイアウトなど, 盤内の限られたスペースを有効に利用するために様々な工夫が凝らされていることが理解できました。
大電力試験場では, 様々な事故様相を想定した過酷な条件における, 開閉器の動作などを検証している。これらの試験を通じて, 単に電流遮断特性だけではなく, 過酷な条件下における, 支持物や構造物の状態変化なども実データをもとに観測して, 製品の設計や品質向上に役立てていることが理解できました。
このたびの貴重な見学の機会をいただきまし・ス明電舎殿に深謝申し上げます。


明電舎 沼津事業所にて

 第一期  2008年6月-2013年5月


   第1期 の企業見学会はこちらからご覧ください。